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西丹沢・地獄棚(大滝沢見学) [丹沢]

5月26日
土曜日は西丹沢の有名な大滝、地獄棚を見に行きました。
僕は沢登りの経験がないのですが、数年前から見てみたいと
思っていた滝でルートもある程度は調べていたので、この
新緑の季節に綺麗だろうと思い切って行ってみました。

地形図
右下の大滝キャンプ場から大滝沢沿いの登山道を歩き、
大滝を見てからマスキ嵐沢出合、地獄棚と歩いていきます。
地獄棚からは北東へ伸びるバリエーション尾根を登り
大滝キャンプ場へ登山道を戻るというルート。

DSC_0095 (640x360).jpg

何年も前からインターネットのサイトで写真は見ていた「地獄棚」。
いつか行ってみたいなぁと思っていました。何といってもその名前が
魅力的です。大きくて、落差があって格好良くてとても魅力的に
思っていました。なんとか歩けそうだということでレッツゴー!

その前にこれまた気になっていた「大滝」を見学に。大滝沢の名前の
由来となっている大滝だろうか。何度も歩いていたにも関わらず
知らなかった沢への下降点。今回初めて歩きました。

沢へ下りたところ。新緑がきれいです。
DSC_0041 (640x360).jpg

そこからは沢沿いに歩くだけだし、特に難しいこともなく
5分程度で「大滝」へ。今までは登山道上から「あれかな?」と
見降ろしていたのですが、初めて対面しました。

うつくしい大滝。10m(白とびしてしまいました・・・)
DSC_0045 (360x640).jpg

滝からは涼しい風が吹いてきていて涼しかった。小さな釜も
あって水のきれいさが目に付きました。
そこから下降点まで取敢えず戻り登山道を先へ。マスキ嵐沢の
出合からまた沢へ下りました。

堰堤を越える。トラロープがありました。
DSC_0050 (360x640).jpg

そこから先も気持ちの良い沢沿いのルートを取れます。天気も
最高に良かったので本当は水に入りたかった。まだまだ冷たい
だろうけど、これは夏に来たら最高だなと思いながら先へ進みます。
沖箱根沢F1も見えましたが、あまり迫力もなさそうだったので割愛。

地獄棚手前のナメ滝。面白そう。
DSC_0052 (360x640).jpg

ナメ滝地帯を過ぎて左へ曲がっていくと・・・・見えました木立の
向こう側に地獄棚が・・・

あっ!
DSC_0056 (360x640).jpg

大きな地獄棚に気持ちを奪われ足元がおろそかになりながら
歩いて行きました(^^;) そして滝の落ち口近くまできて
見上げると・・・・

ドーン!(クリックして拡大してみてください)
DSC_0062 (360x640).jpg

でか!!(クリックして拡大してみてください)
DSC_0063 (640x360).jpg

水量はそれほどでもないけれど、大きな地獄棚。見上げる
首が痛くなります。滝は若干傾斜があるので、水が流れ落ちる
感じになっており、釜はありません。そのため本当に滝の
足元まで行くことができます(でも、落石が怖いので注意)。

「これが見たかった地獄棚かぁ」。思わず見入ってしまいました。

ちょっと離れて見てみたり・・・
DSC_0060 (360x640).jpg

落ち着いてくると周りの綺麗な景色も目に入ってきて改めて
感動。普通に登山道を歩いていては絶対に見られない風景。
バリエーションルートもそうですが、静かに「自然の」風景に
浸れる時間は貴重でした。

・・・・・とはいえお腹は空いてきます。今日はキャンプでやれば
「超マンネリ」な焼きそば。思えばなぜか山歩きに来た時に
食べたことは一度もない。では食ってやろうと。

焼きそばで~す。
DSC_0067 (640x360).jpg

で、札幌に住んでいた時に「やきそば弁当」なるものが人気があり
それがスープと焼きそばのセットだったので、真似してやれと思って
インスタントのスープも持参。沢の水を沸かして作りました。

ん~、うまい!何の変哲もないスーパーで売っている焼きそばを
本当にごく普通に作っただけですが、この地獄棚を見上げる
シチュエーションで食べるととっても美味しく感じられました。

実はこの地獄棚のすぐ近くには「雨棚(あまんだな)」という地獄棚を
しのぐ大滝があります。でもその前衛となる4mの小滝がロープが
ないと登れても下りられない。安全性が担保できないということで
その小滝まで見学。

前衛の小滝4m
DSC_0070 (360x640).jpg

そこで印象に残ったのが、そのまさに「谷底」という言葉が
ぴったりの地形。思えば5,60mと言われる雨棚をようする
谷なのですからこうなるのは当たり前。でも慣れていない僕は
ちょっと「怖さ」を感じました。自然に対する畏怖といっても
良いかも。

谷底です。まさに谷底。両側ははるか上までそそり立っています。
写真でその「底感」が出せないのが悔しい。
DSC_0074 (360x640).jpg

そんなこんなで地獄棚の周りで1時間も過ごし撤収。
バリエーション尾根を使って登山道へ戻るのですが、せっかく
気持ちの良い沢散歩を楽しんできたのに、この尾根が
油断のならない尾根だった。初心者はだめ!絶対(^^;)
僕も下りでは絶対使いたくない。

この辺かなと見当をつけて取り付いた尾根への斜面。最後の
急斜面には「君、正解!」とでも言ってくれているかのように
先駆者達のトラロープが。

尾根の背に向かうトラロープ。
DSC_0085 (360x640).jpg

まぁここまでは良かったわけですよ。ところが尾根の背に乗った
途端予想はしていたのですが反対側は絶壁。先程自分が
「たにぞこ~~!」と興奮していた谷底が潜んでいるわけです。

写真を撮りたかったけど、そんな余裕はなくなりました。
自分が登るということは、谷底が遠くなるということ。高度感が
増していきます。尾根は本当に痩せていて、しかもザレ。
不安定な岩。僕の一番苦手なシチュエーションだ。一手一手
一足一足、2,3回ずつ強度を確認しながら登りました。
集中して登っていくとようやく左下に沢が見えるようになり
(つまり雨棚の落ち口は過ぎたってことですね)、傾斜も落ち着き
僕の気持ちも落ち着き、写真をパチリ。それでも油断すれば
危険な個所は残っていましたが。

やっと「良い尾根だね」なんて余裕ぶれる尾根へ。
DSC_0086 (360x640).jpg

そこから3分程度でようやく登山道合流。本当はここから
また目の前のバリエーション尾根に取付いて権現山へ登る
計画もありましたが、気分的に満足していたし、早めに帰って
F1およびGiroも見たかったので大人しく下山へ移りました。

でもまだ時間は12:40。余裕はあるので適当に沢に下り
足を水に浸したり、ぼーっとしたりして山を満喫。「沢って面白いね」
なんて思いながら帰りました。怖いのは嫌いなので、危険のない
沢歩き程度のものをやってみようかな。

追伸
当然中川温泉「やまぶき」に寄りましたよ(^^)
「西のやまぶき」(しつこい)です。この日は時間が早かったことも
あり、1時間も居たにもかかわらず初めから最後まで「独占状態!」
行きのバスも臨時便に偶然乗れたし、ツキ過ぎです!!


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nousagi

だんだん水が嬉しい季節になりましたね。
地獄棚なんて怖そうな名前。
どんどんどんと三段になっているのでしょうか。
写真でもダイナミックさが伝わりますから
本当に目の前で見たらすごいでしょうね。
後半はスリル満点で、
終始、涼しい思いをした1日だったんですね。(笑)
焼きそば美味しそう~。(^^)
by nousagi (2012-05-28 19:15) 

木の葉

一軒屋避難小屋から地獄棚へのルートは下りでしか使ったことありません。
あの急斜面を登る気になれないから。
まあ、いつも畦ヶ丸からの帰りに寄っていくので、地獄棚を見た後は沢沿いに歩いていくのですが。

沢歩きをやると、丹沢で一番おもしろい(楽しめる、遊べる)のが夏だとわかるでしょう。

雨棚は素晴らしいです。
一見の価値があります。
by 木の葉 (2012-05-28 19:45) 

queso

新緑に滝、美しいですね~
更に美味しそうな焼きそばそして、汗をかいた後の温泉。
最近野鳥撮影ばかりで山歩きをしていませんが、やはり
今の時期は山野草も目を楽しませてくれるでしょうし
いいですよね(^^)。

by queso (2012-05-28 21:07) 

Umi-Bozu

沢、いいですね~ 根っからの釣り師は尾根歩きよりも沢にもあこがれます。でも、ここにはまると本当に財布が厳しいかな?(笑)
by Umi-Bozu (2012-05-28 21:23) 

のら人

沢歩きを存分に愉しまれたご様子。
ヤキソバはお昼と屋台の定番ですが、何故か「山」では見ませんね。
今度は奮発して?「ご当地ヤキソバ」とか「シロコロ」とかを「山」で焼いていみてください。 カッコ良いですよ。 ^^
by のら人 (2012-05-28 21:29) 

ken_trekking

nousagiさん
ほんとに暑くなってくると沢絡みのルートというのは気持ちが
良いし、重い水を運ぶ時間も少なくなるので良いですね。
地獄棚は大きくて滝壺まで行けるので迫力満点です。
滝の音と沢の音で焼きそばを炒める音は全く聞こえません
でした(^^)

木の葉さん
あの路を下りで使うんですか(@_@) 僕は下りが苦手意識が
あることもあり怖くてその気になりません(^^;) 登った方が
いいな。
沢については、遅ればせながら少し興味がわいてきたかなと
言う感じです。ちょっと事故が多そうなので手が出ないんです
よね。だから登攀要素のほぼないようなところで遊べたらと。
雨棚は是非見てみたいです。あの滝をどう処理するか、
練習することも考えなくては。
by ken_trekking (2012-05-29 07:48) 

ken_trekking

quesoさん
この日は本当にフルコースのような山行となりました。
滝の見物が主目的だったので歩きとしては短かったのですが、
楽しかったです(^^) 
そうですね、たまには運動を兼ねて山にも行ってくださいな
(^^)

Umi-Bozuさん
沢もクライミングも同じように財布に負担を掛けてくれそう
ですね(^^;) でもあの涼しげで青み掛った風景を見ると
夏に行ってみたいなぁと思いました。

のら人さん
ですよね!<焼きそば シロコロですか!?なかなか材料の
入手からして難しそうですね~。焼き肉や普通のもつ鍋は
やってみたことはありますが。ご当地やきそば、考えてみま
す。前にお好み焼きやった時は美味しかったですよ。
by ken_trekking (2012-05-29 07:54) 

山子路爺

う~む!
またまた知らないと所だなぁ。
もっともこの辺りは3回程しか行っていないのでとうぜんか。
大滝沢が二股に分かれる辺りですかね。
私にゃ行けないかも……。
by 山子路爺 (2012-05-30 08:14) 

ken_trekking

山子路爺さん
ルート自体は難しいことはないと思います。足も
状況に寄りますが、ほとんど濡らすことなく地獄棚まで
いけるでしょうし。でもその後どうするか。僕の行った尾根は
リスクと効果を考えるとリスクが大きいかなぁという気が
しますね。
by ken_trekking (2012-05-31 07:42) 

Jetstream777

たまにはチョット チャレンジしてみたいですよね。 UPした写真拝見、あの滝はスゴイですね。 一般道ではお目にかかれないでしょう。 このバリエーションは難しそう!
焼そば、 フライパンも持参ですか? (笑)
by Jetstream777 (2012-06-02 22:12) 

ken_trekking

Jetstream777さん
地獄棚、とても迫力があってよかったです。一見の
価値ありって感じですね。焼きそばはもちろんフライパンは
持参ですよ(^^)軽くて使いやすいのがあるので、それ程
負担はないです。以前お好み焼きをした時は重いやつ
もっていきました。。
by ken_trekking (2012-06-03 21:00) 

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