西丹沢・地獄棚(大滝沢見学) [丹沢]
5月26日
土曜日は西丹沢の有名な大滝、地獄棚を見に行きました。
僕は沢登りの経験がないのですが、数年前から見てみたいと
思っていた滝でルートもある程度は調べていたので、この
新緑の季節に綺麗だろうと思い切って行ってみました。
地形図
右下の大滝キャンプ場から大滝沢沿いの登山道を歩き、
大滝を見てからマスキ嵐沢出合、地獄棚と歩いていきます。
地獄棚からは北東へ伸びるバリエーション尾根を登り
大滝キャンプ場へ登山道を戻るというルート。
何年も前からインターネットのサイトで写真は見ていた「地獄棚」。
いつか行ってみたいなぁと思っていました。何といってもその名前が
魅力的です。大きくて、落差があって格好良くてとても魅力的に
思っていました。なんとか歩けそうだということでレッツゴー!
その前にこれまた気になっていた「大滝」を見学に。大滝沢の名前の
由来となっている大滝だろうか。何度も歩いていたにも関わらず
知らなかった沢への下降点。今回初めて歩きました。
沢へ下りたところ。新緑がきれいです。
そこからは沢沿いに歩くだけだし、特に難しいこともなく
5分程度で「大滝」へ。今までは登山道上から「あれかな?」と
見降ろしていたのですが、初めて対面しました。
うつくしい大滝。10m(白とびしてしまいました・・・)
滝からは涼しい風が吹いてきていて涼しかった。小さな釜も
あって水のきれいさが目に付きました。
そこから下降点まで取敢えず戻り登山道を先へ。マスキ嵐沢の
出合からまた沢へ下りました。
堰堤を越える。トラロープがありました。
そこから先も気持ちの良い沢沿いのルートを取れます。天気も
最高に良かったので本当は水に入りたかった。まだまだ冷たい
だろうけど、これは夏に来たら最高だなと思いながら先へ進みます。
沖箱根沢F1も見えましたが、あまり迫力もなさそうだったので割愛。
地獄棚手前のナメ滝。面白そう。
ナメ滝地帯を過ぎて左へ曲がっていくと・・・・見えました木立の
向こう側に地獄棚が・・・
あっ!
大きな地獄棚に気持ちを奪われ足元がおろそかになりながら
歩いて行きました(^^;) そして滝の落ち口近くまできて
見上げると・・・・
ドーン!(クリックして拡大してみてください)
でか!!(クリックして拡大してみてください)
水量はそれほどでもないけれど、大きな地獄棚。見上げる
首が痛くなります。滝は若干傾斜があるので、水が流れ落ちる
感じになっており、釜はありません。そのため本当に滝の
足元まで行くことができます(でも、落石が怖いので注意)。
「これが見たかった地獄棚かぁ」。思わず見入ってしまいました。
ちょっと離れて見てみたり・・・
落ち着いてくると周りの綺麗な景色も目に入ってきて改めて
感動。普通に登山道を歩いていては絶対に見られない風景。
バリエーションルートもそうですが、静かに「自然の」風景に
浸れる時間は貴重でした。
・・・・・とはいえお腹は空いてきます。今日はキャンプでやれば
「超マンネリ」な焼きそば。思えばなぜか山歩きに来た時に
食べたことは一度もない。では食ってやろうと。
焼きそばで~す。
で、札幌に住んでいた時に「やきそば弁当」なるものが人気があり
それがスープと焼きそばのセットだったので、真似してやれと思って
インスタントのスープも持参。沢の水を沸かして作りました。
ん~、うまい!何の変哲もないスーパーで売っている焼きそばを
本当にごく普通に作っただけですが、この地獄棚を見上げる
シチュエーションで食べるととっても美味しく感じられました。
実はこの地獄棚のすぐ近くには「雨棚(あまんだな)」という地獄棚を
しのぐ大滝があります。でもその前衛となる4mの小滝がロープが
ないと登れても下りられない。安全性が担保できないということで
その小滝まで見学。
前衛の小滝4m
そこで印象に残ったのが、そのまさに「谷底」という言葉が
ぴったりの地形。思えば5,60mと言われる雨棚をようする
谷なのですからこうなるのは当たり前。でも慣れていない僕は
ちょっと「怖さ」を感じました。自然に対する畏怖といっても
良いかも。
谷底です。まさに谷底。両側ははるか上までそそり立っています。
写真でその「底感」が出せないのが悔しい。
そんなこんなで地獄棚の周りで1時間も過ごし撤収。
バリエーション尾根を使って登山道へ戻るのですが、せっかく
気持ちの良い沢散歩を楽しんできたのに、この尾根が
油断のならない尾根だった。初心者はだめ!絶対(^^;)
僕も下りでは絶対使いたくない。
この辺かなと見当をつけて取り付いた尾根への斜面。最後の
急斜面には「君、正解!」とでも言ってくれているかのように
先駆者達のトラロープが。
尾根の背に向かうトラロープ。
まぁここまでは良かったわけですよ。ところが尾根の背に乗った
途端予想はしていたのですが反対側は絶壁。先程自分が
「たにぞこ~~!」と興奮していた谷底が潜んでいるわけです。
写真を撮りたかったけど、そんな余裕はなくなりました。
自分が登るということは、谷底が遠くなるということ。高度感が
増していきます。尾根は本当に痩せていて、しかもザレ。
不安定な岩。僕の一番苦手なシチュエーションだ。一手一手
一足一足、2,3回ずつ強度を確認しながら登りました。
集中して登っていくとようやく左下に沢が見えるようになり
(つまり雨棚の落ち口は過ぎたってことですね)、傾斜も落ち着き
僕の気持ちも落ち着き、写真をパチリ。それでも油断すれば
危険な個所は残っていましたが。
やっと「良い尾根だね」なんて余裕ぶれる尾根へ。
そこから3分程度でようやく登山道合流。本当はここから
また目の前のバリエーション尾根に取付いて権現山へ登る
計画もありましたが、気分的に満足していたし、早めに帰って
F1およびGiroも見たかったので大人しく下山へ移りました。
でもまだ時間は12:40。余裕はあるので適当に沢に下り
足を水に浸したり、ぼーっとしたりして山を満喫。「沢って面白いね」
なんて思いながら帰りました。怖いのは嫌いなので、危険のない
沢歩き程度のものをやってみようかな。
追伸
当然中川温泉「やまぶき」に寄りましたよ(^^)
「西のやまぶき」(しつこい)です。この日は時間が早かったことも
あり、1時間も居たにもかかわらず初めから最後まで「独占状態!」
行きのバスも臨時便に偶然乗れたし、ツキ過ぎです!!
土曜日は西丹沢の有名な大滝、地獄棚を見に行きました。
僕は沢登りの経験がないのですが、数年前から見てみたいと
思っていた滝でルートもある程度は調べていたので、この
新緑の季節に綺麗だろうと思い切って行ってみました。
地形図
右下の大滝キャンプ場から大滝沢沿いの登山道を歩き、
大滝を見てからマスキ嵐沢出合、地獄棚と歩いていきます。
地獄棚からは北東へ伸びるバリエーション尾根を登り
大滝キャンプ場へ登山道を戻るというルート。
何年も前からインターネットのサイトで写真は見ていた「地獄棚」。
いつか行ってみたいなぁと思っていました。何といってもその名前が
魅力的です。大きくて、落差があって格好良くてとても魅力的に
思っていました。なんとか歩けそうだということでレッツゴー!
その前にこれまた気になっていた「大滝」を見学に。大滝沢の名前の
由来となっている大滝だろうか。何度も歩いていたにも関わらず
知らなかった沢への下降点。今回初めて歩きました。
沢へ下りたところ。新緑がきれいです。
そこからは沢沿いに歩くだけだし、特に難しいこともなく
5分程度で「大滝」へ。今までは登山道上から「あれかな?」と
見降ろしていたのですが、初めて対面しました。
うつくしい大滝。10m(白とびしてしまいました・・・)
滝からは涼しい風が吹いてきていて涼しかった。小さな釜も
あって水のきれいさが目に付きました。
そこから下降点まで取敢えず戻り登山道を先へ。マスキ嵐沢の
出合からまた沢へ下りました。
堰堤を越える。トラロープがありました。
そこから先も気持ちの良い沢沿いのルートを取れます。天気も
最高に良かったので本当は水に入りたかった。まだまだ冷たい
だろうけど、これは夏に来たら最高だなと思いながら先へ進みます。
沖箱根沢F1も見えましたが、あまり迫力もなさそうだったので割愛。
地獄棚手前のナメ滝。面白そう。
ナメ滝地帯を過ぎて左へ曲がっていくと・・・・見えました木立の
向こう側に地獄棚が・・・
あっ!
大きな地獄棚に気持ちを奪われ足元がおろそかになりながら
歩いて行きました(^^;) そして滝の落ち口近くまできて
見上げると・・・・
ドーン!(クリックして拡大してみてください)
でか!!(クリックして拡大してみてください)
水量はそれほどでもないけれど、大きな地獄棚。見上げる
首が痛くなります。滝は若干傾斜があるので、水が流れ落ちる
感じになっており、釜はありません。そのため本当に滝の
足元まで行くことができます(でも、落石が怖いので注意)。
「これが見たかった地獄棚かぁ」。思わず見入ってしまいました。
ちょっと離れて見てみたり・・・
落ち着いてくると周りの綺麗な景色も目に入ってきて改めて
感動。普通に登山道を歩いていては絶対に見られない風景。
バリエーションルートもそうですが、静かに「自然の」風景に
浸れる時間は貴重でした。
・・・・・とはいえお腹は空いてきます。今日はキャンプでやれば
「超マンネリ」な焼きそば。思えばなぜか山歩きに来た時に
食べたことは一度もない。では食ってやろうと。
焼きそばで~す。
で、札幌に住んでいた時に「やきそば弁当」なるものが人気があり
それがスープと焼きそばのセットだったので、真似してやれと思って
インスタントのスープも持参。沢の水を沸かして作りました。
ん~、うまい!何の変哲もないスーパーで売っている焼きそばを
本当にごく普通に作っただけですが、この地獄棚を見上げる
シチュエーションで食べるととっても美味しく感じられました。
実はこの地獄棚のすぐ近くには「雨棚(あまんだな)」という地獄棚を
しのぐ大滝があります。でもその前衛となる4mの小滝がロープが
ないと登れても下りられない。安全性が担保できないということで
その小滝まで見学。
前衛の小滝4m
そこで印象に残ったのが、そのまさに「谷底」という言葉が
ぴったりの地形。思えば5,60mと言われる雨棚をようする
谷なのですからこうなるのは当たり前。でも慣れていない僕は
ちょっと「怖さ」を感じました。自然に対する畏怖といっても
良いかも。
谷底です。まさに谷底。両側ははるか上までそそり立っています。
写真でその「底感」が出せないのが悔しい。
そんなこんなで地獄棚の周りで1時間も過ごし撤収。
バリエーション尾根を使って登山道へ戻るのですが、せっかく
気持ちの良い沢散歩を楽しんできたのに、この尾根が
油断のならない尾根だった。初心者はだめ!絶対(^^;)
僕も下りでは絶対使いたくない。
この辺かなと見当をつけて取り付いた尾根への斜面。最後の
急斜面には「君、正解!」とでも言ってくれているかのように
先駆者達のトラロープが。
尾根の背に向かうトラロープ。
まぁここまでは良かったわけですよ。ところが尾根の背に乗った
途端予想はしていたのですが反対側は絶壁。先程自分が
「たにぞこ~~!」と興奮していた谷底が潜んでいるわけです。
写真を撮りたかったけど、そんな余裕はなくなりました。
自分が登るということは、谷底が遠くなるということ。高度感が
増していきます。尾根は本当に痩せていて、しかもザレ。
不安定な岩。僕の一番苦手なシチュエーションだ。一手一手
一足一足、2,3回ずつ強度を確認しながら登りました。
集中して登っていくとようやく左下に沢が見えるようになり
(つまり雨棚の落ち口は過ぎたってことですね)、傾斜も落ち着き
僕の気持ちも落ち着き、写真をパチリ。それでも油断すれば
危険な個所は残っていましたが。
やっと「良い尾根だね」なんて余裕ぶれる尾根へ。
そこから3分程度でようやく登山道合流。本当はここから
また目の前のバリエーション尾根に取付いて権現山へ登る
計画もありましたが、気分的に満足していたし、早めに帰って
F1およびGiroも見たかったので大人しく下山へ移りました。
でもまだ時間は12:40。余裕はあるので適当に沢に下り
足を水に浸したり、ぼーっとしたりして山を満喫。「沢って面白いね」
なんて思いながら帰りました。怖いのは嫌いなので、危険のない
沢歩き程度のものをやってみようかな。
追伸
当然中川温泉「やまぶき」に寄りましたよ(^^)
「西のやまぶき」(しつこい)です。この日は時間が早かったことも
あり、1時間も居たにもかかわらず初めから最後まで「独占状態!」
行きのバスも臨時便に偶然乗れたし、ツキ過ぎです!!
だんだん水が嬉しい季節になりましたね。
地獄棚なんて怖そうな名前。
どんどんどんと三段になっているのでしょうか。
写真でもダイナミックさが伝わりますから
本当に目の前で見たらすごいでしょうね。
後半はスリル満点で、
終始、涼しい思いをした1日だったんですね。(笑)
焼きそば美味しそう~。(^^)
by nousagi (2012-05-28 19:15)
一軒屋避難小屋から地獄棚へのルートは下りでしか使ったことありません。
あの急斜面を登る気になれないから。
まあ、いつも畦ヶ丸からの帰りに寄っていくので、地獄棚を見た後は沢沿いに歩いていくのですが。
沢歩きをやると、丹沢で一番おもしろい(楽しめる、遊べる)のが夏だとわかるでしょう。
雨棚は素晴らしいです。
一見の価値があります。
by 木の葉 (2012-05-28 19:45)
新緑に滝、美しいですね~
更に美味しそうな焼きそばそして、汗をかいた後の温泉。
最近野鳥撮影ばかりで山歩きをしていませんが、やはり
今の時期は山野草も目を楽しませてくれるでしょうし
いいですよね(^^)。
by queso (2012-05-28 21:07)
沢、いいですね~ 根っからの釣り師は尾根歩きよりも沢にもあこがれます。でも、ここにはまると本当に財布が厳しいかな?(笑)
by Umi-Bozu (2012-05-28 21:23)
沢歩きを存分に愉しまれたご様子。
ヤキソバはお昼と屋台の定番ですが、何故か「山」では見ませんね。
今度は奮発して?「ご当地ヤキソバ」とか「シロコロ」とかを「山」で焼いていみてください。 カッコ良いですよ。 ^^
by のら人 (2012-05-28 21:29)
nousagiさん
ほんとに暑くなってくると沢絡みのルートというのは気持ちが
良いし、重い水を運ぶ時間も少なくなるので良いですね。
地獄棚は大きくて滝壺まで行けるので迫力満点です。
滝の音と沢の音で焼きそばを炒める音は全く聞こえません
でした(^^)
木の葉さん
あの路を下りで使うんですか(@_@) 僕は下りが苦手意識が
あることもあり怖くてその気になりません(^^;) 登った方が
いいな。
沢については、遅ればせながら少し興味がわいてきたかなと
言う感じです。ちょっと事故が多そうなので手が出ないんです
よね。だから登攀要素のほぼないようなところで遊べたらと。
雨棚は是非見てみたいです。あの滝をどう処理するか、
練習することも考えなくては。
by ken_trekking (2012-05-29 07:48)
quesoさん
この日は本当にフルコースのような山行となりました。
滝の見物が主目的だったので歩きとしては短かったのですが、
楽しかったです(^^)
そうですね、たまには運動を兼ねて山にも行ってくださいな
(^^)
Umi-Bozuさん
沢もクライミングも同じように財布に負担を掛けてくれそう
ですね(^^;) でもあの涼しげで青み掛った風景を見ると
夏に行ってみたいなぁと思いました。
のら人さん
ですよね!<焼きそば シロコロですか!?なかなか材料の
入手からして難しそうですね~。焼き肉や普通のもつ鍋は
やってみたことはありますが。ご当地やきそば、考えてみま
す。前にお好み焼きやった時は美味しかったですよ。
by ken_trekking (2012-05-29 07:54)
う~む!
またまた知らないと所だなぁ。
もっともこの辺りは3回程しか行っていないのでとうぜんか。
大滝沢が二股に分かれる辺りですかね。
私にゃ行けないかも……。
by 山子路爺 (2012-05-30 08:14)
山子路爺さん
ルート自体は難しいことはないと思います。足も
状況に寄りますが、ほとんど濡らすことなく地獄棚まで
いけるでしょうし。でもその後どうするか。僕の行った尾根は
リスクと効果を考えるとリスクが大きいかなぁという気が
しますね。
by ken_trekking (2012-05-31 07:42)
たまにはチョット チャレンジしてみたいですよね。 UPした写真拝見、あの滝はスゴイですね。 一般道ではお目にかかれないでしょう。 このバリエーションは難しそう!
焼そば、 フライパンも持参ですか? (笑)
by Jetstream777 (2012-06-02 22:12)
Jetstream777さん
地獄棚、とても迫力があってよかったです。一見の
価値ありって感じですね。焼きそばはもちろんフライパンは
持参ですよ(^^)軽くて使いやすいのがあるので、それ程
負担はないです。以前お好み焼きをした時は重いやつ
もっていきました。。
by ken_trekking (2012-06-03 21:00)